同世代闘争の行く末 ニュージャパンカップ決勝を通して
同じ歳、同期というだけで、ビジネスでもスポーツでも意識をするものだ。
仲間意識、ライバル意識、どちらかはわからないがお互いを高め合ういいきっかけとなる。
先日行われた新日本プロレスのニュージャパンカップの決勝戦『オカダカズチカ VS SANADA』の試合も31歳の同い年同士の戦いとなった。
しかし、お互いの歩んで来た道のりには相当の差があるようだ。
SANADAは、全日本プロレスに入門し、レッスルワンなど他団体を経由し、2016年からロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーとして新日で活動している。もともと寡黙なキャラなので自分の思いがまだまだ観客には伝わってこない。
一方オカダは、中学卒業後、登龍門、新日ヤングライオンを経て、海外武者修行後、レインメーカーとしてIWGPヘビー級チャンピオンの常連となり、V12の偉業まで成し遂げた。
お互いのプロレスキャリアからしてみたら圧倒的にオカダの方が優勢なのだが、それでも判官贔屓な私としてはSANADAに勝ってほしいという気持ちもあった。
結果、今回はオカダが勝ったわけだが、最高に面白い試合展開であった。SANADAのフィニッシュブローのスカルエンドからの返し。オカダのツームストンを奪われてしまうなどお互いの技の応酬。まさに受けの美学を突き詰めたような試合であった。
4月7日はアメリカのMSGでのヘビー級試合は今から楽しみだ。